さらには青年がこっちを見てないのをいいことに、メンチ切りまくる俺。
すると、今度は目の前に眩い光が発生した。
「なっ!? め、目がぁー! 目がぁー!」
ヤケになってふざけていると、その光の中から全身白い衣装に身を包んだ金髪の美女が現れた。
……んっ!? 綺麗なお姉さんキター!! キタキタキタキタキターー!! カワウィーね!
「好きです!」
「え?」
しまった。綺麗なお姉さんを見てたらついつい心の声が……。
取り敢えず笑って誤魔化す俺を見て、また青年は舌打ちをする。そんな青年に対し、美女が強烈なゲンコツをかました。
「痛ぇな! 何すんだよ!」
「あ? 何すんだよじゃねーだろ。てめえの立場を考えろゴルァ」
そのドスの効いた声に、威勢のよかった青年も萎縮し俯いた。
お姉さんめちゃ怖いんですけど……。
「あ、あのー、こ、これって一体何なんですか……」
俺はビビりながらもお姉さんに問いかけた。
「あっ! すみません。ご挨拶が遅れました。私は神です。そして彼は死神です。あ、さっきのは忘れてくださいね、フフフ」
「……へ?」
「驚くのも無理はありません。通常私達が姿を現すことはありませんからね」
神ってあの神??
「そうです。神です」
はい心が読まれました…………どんだけぇぇぇぇ!!
「フフフ、面白い方ですね」
「あ、ありがとうございます。 じゃなくて、その神様と死神君が俺に何のようなんでしょうか?」
驚きの自体だが、今の俺にとって想定内と言っても過言でない。用はきっと不死身のことについてだろう。でも一応聞いとかないとね……ドキドキ……。
課せられる使命。
神の代行者。
カックイイイー俺!!
「「……」」
「えーと、話し掛けても大丈夫でしょうか」
「は、はい! お願いします!」
神様の問い掛けに背筋をただして返事をする。
「実は今回現れたのはもうお気づきだと思いますが、あなたが不死の存在となったことについてお話しなければならないからです」
うんうん、それでそれで?
「不死となった状況については後程説明しますが、先に結論から言います。あなたにはこの世界を救うために……」
キタキタ! この世界を救うために……使命を!
「この世界から出ていっていただかなくてはならなくなりました」
「………………へ? いやいやまたご冗談を。神様も冗談とか言うんですねー。ハッハッハ…………」
俺はカラ笑いしながら神様の表情を見た。しかし神様は全然笑っていない。むしろ真剣。
「え……それ、本当……ですか?」
「はい。申し訳ありません」
神様は少し気まずそうな表情を浮かべている。
想定外の展開に焦る俺。全身から嫌な汗が出てくる。もう上半身テカテカ。
「ちょ、ちょっと意味が分からないんですけど。何で……、世界から出ていく? どういうこと? 使命は……あれ? あれ?」
俺は完全にテンパっていた。
「混乱させてしまい申し訳ありません。今から順を追って詳しく説明しますので先ずは落ち着きましょう」
神様がそう言うといつの間にか目の前に椅子とテーブルが設置されており、ティーポット、ティーカップも用意されていた。
「さあ座ってください。私特製の紅茶を飲んでみてください。結構美味しいんですよ」
神様が俺の目を見てやさしく微笑みかけた。そして、その瞬間――!
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