2019年9月1日日曜日

守護霊と対話する方法を試した結果 【ノンフィクション】


守護霊と対話する方法


 『守護霊と対話する方法』というのをネットで見つけた。自分は霊的な事に興味もあったことから試してみることにした。

 因みにこれまで霊らしきもの見た経験はある。子供の頃、花火大会の帰りに神社の前で見た白装束の女。親は全く気付いていなかったので多分幽霊。
 大人になってからも一度。営業先へ車で向かう途中、道を歩いていた子供の後頭部にゆらゆらと顔が浮かんでいた。これも多分霊的なものだと思われる。

 霊的現象について信じない人も多くいるかもしれないが、自分はそんな世界があった方が面白いと考えているし、自分が見たものも勘違いではないと思っている。

 そんな経験もあり、また霊的現象を味わってみたいという思いからネットで色々検索した。有名な心霊スポットで肝試し……これはやらない。実際に呪われそうなので。ひとりかくれんぼ……これも同上。コックリさん……一人で出来ないし、何か怖い。

 じゃあ諦めろって感じだが、色々探した結果自分にも出来そうなものを見つけた。それが『守護霊と対話する方法』だ。

 方法は簡単。先ずはリラックスして、最近見た夢を思い出すなどしながら脳を半覚醒状態にする。自分の感覚で半覚醒状態になったと感じたら、頭の中で守護霊に自分の前に出てきてもらえるよう呼び掛けるというもの。

 それを実際にやってみた。

 半覚醒状態にするまでが難しかったが、何回目かのチャレンジで成功する。

 あ、今だ……と何となく分かった。

 すぐにその状態で……『守護霊様出てきて下さい』と頭の中で呼び掛けた。すると――!!

 耳鳴りと共に、黒装束を纏った小太りの中年女性が浮かんできた。同時に……何か嫌な感じを覚えた。

 そして次の瞬間、その女性が耳を塞ぎたくなるような叫び声を上げた。

 恐怖恐怖恐怖恐怖。反射で体がビクつき目を覚ました。

――これが一回目。

 あれが守護霊なのか? と疑問だったが、改めてサイトを見ると守護霊の場合は『明るい、癒される』等の感覚となると書いてあった。残念ながら、現れたのは別の何かだったようだ。


 そして後日、懲りずに二回目……。同じ様に半覚醒状態で守護霊に呼び掛けた。

『…………』

 今回は何も現れない。

『…………』

 しかし数秒後――尋常じゃない程の激しい耳鳴りが響き渡った。さらに途轍もない重圧が全身襲う。まるで重力が何倍にもなったかの様に。

 これは流石にヤバイと感じ、目を開けるが前回みたいに覚醒しなかった。何も居ないのにナニカが迫ってくる感じも覚えた。

 重圧はどんどん増してくる。

 とにかくどうにかしなきゃと思い、頭の片隅で覚えていた馬頭印を結び、適当な経を唱え続けた。

 だがそれは意味を成さなかったのだろう。最終的に恐怖と重圧に負け、意識を失ってしまった。目覚めたのは翌日の朝だった。


 結局のところ守護霊との対話は実現しなかったのだが、代わりに起きたあの現象は何だったのか……。心霊現象? 夢? 金縛り? 

 でも、普段では起こり得ない不思議な体験であったことは間違いない。



――

 あれ以来この方法は試していません。

 これを読んだアナタ……。

 試してみるのは自由ですが…………自己責任でお願いします。

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